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映画『Daddy Long Legs 〜あしながおじさん〜
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ウガンダ編

東北編

今から約100年前、米国で誕生した小説「あしながおじさん」。そこから着想を得て、50年で1000億円を集め、10万人の親を失くした子供の教育支援を続けてきた日本人がいる。80歳を越えるその男は「人生最後の仕事」を、貧困に喘ぐアフリカにターゲットを据えた。やる気満々のアフリカの若者が先進国の大学で学び、いつの日にか母国に戻って国づくりに参加すれば必ずや貧困撲滅に繋がると信じている。だが、そのためには世界中から支援を集めなければならない。そこでとんでもないPR作戦に打って出た。あのミュージカル「レ・ミゼラブル」を創った最高峰の舞台演出家を口説き落とし、NYブロードウェイでコンサートを開こうという。ウガンダのエイズ遺児、東北の津波遺児、その小説のモデルとなったアメリカの大学コーラス部員、つまり出演するのは全員が素人。しかし、最後はスタンディング・オベーション、感動の幕切れに。登場人物たちが人生の大事なことに気づき、そしてドラマティックに成長していく4年間を追った、圧巻のストーリー。

篠田伸二監督作品 ドキュメンタリー映画
映画『Daddy Long Legs 〜あしながおじさん〜
John Caird Anitah Pius Sharon Maria Kusaka Kento Ito Christine Howlett Miranda Reese and Samantha Smith Tamai Yoshiomi STORY TRAILER
ひとりじゃない。 独りぼっちと感じている子供を助けることで、 あなたは世界を変える手助けをすることになるかもしれない。

100年前に生まれた花の種

 アメリカで誕生した小説「あしながおじさん」。孤児院育ちの少女ジルーシャがある資産家の目に止まり、その資産家に毎月手紙を書くことを条件に大学進学用の奨学金を受け、そこから彼女の人生は一変する。たとえ親のいない子供でも、教育を受けることで人生に初めて喜びを見つけ、未来に希望を抱くというシンデレラ物語だ。

 「Daddy-Long-Legs」(あしながおじさん)とは少女が資産家につけた呼び名で、資産家に向けた手紙がそのまま小説になっている。当時、世界中で大ヒットしたが、母国アメリカでは今や知る人も少ない忘れ去られた存在になりつつあるらしい。

 著者は若き女流作家ジーン・ウェブスター。まだ女性が大学で学ぶことすらできないその時代、真っ先に女性に門戸を開いたアメリカの名門ヴァッサー大学出身*で、その学生生活が小説のモデルにもなった。彼女自身も父親を自殺で失くし、親のいない子供たちのための慈善活動をやっていたという記録も残されている。

 そして、日本に飛んできた「あしながおじさん」の種。そのエッセンスを受け継ぎ、「あしなが運動」と称して、善意の募金を集め、交通遺児、自死遺児、災害遺児と活動が広がり、これまで日本国内で10万人の親を失くした子供たちの教育支援を続けてきたNGOがあしなが育英会(以下「あしなが」)である。その創設者の玉井義臣は、いわゆる現代版「あしながおじさん」と呼んでも過言ではないだろう。

*ヴァッサー大学〜古くはアメリカの大学を卒業した初の日本人女性・大山巌夫人の大山捨松、ケネディ大統領夫人ジャクリーン・オナシス、女優メリル・ストリープらが卒業生

主役は全員素人だが演出家は超一流

 「あしなが」は東アフリカ・ウガンダの首都カンパラ郊外に2001年から活動の拠点を構え、『レインボーハウス』と呼ぶ私設の「寺子屋」学校を運営している。ここにはエイズで親を失くし、公立学校にも通えない極貧生活を強いられている子供たちが通っている。

 次の舞台は、東日本大震災の津波で被災、身内を失くした日本人遺児たち。

 彼らの生活の実情が横軸となり、ストーリーに編み込まれていく。

 そして、小説「あしながおじさん」著者ジーン・ウェブスターの出身校、アメリカ・ヴァッサー大学コーラス部の裕福な育ちの学生たち。

 音楽コンサートといっても、主役は全員素人だ。

 そんな彼らを束ねて、最終的に驚くべきステージに仕立てあげるのが、英国の舞台演出家ジョン・ケアードである。ミュージカル「レ・ミゼラブル」などで舞台のアカデミー賞とも言われるトニー賞を2度受賞している名匠だ。彼はかつてミュージカル「あしながおじさん」の演出が縁で玉井と懇意になった。

 そして、歌唱指導をするのがヴァッサー大学コーラス・ディレクターのクリスティーン・ハウエル。彼女はさながら映画「サウンド・オブ・ミュージック」のジュリー・アンドリュースのような愛情あふれる教師で、子供たちとの絆の深まりが物語にさらなる味わいを添える。

ナレーションは小説「あしながおじさん」主人公の視点で語る

 小説の主人公ジュディは、そもそも家族というものを知らない「孤児」だった。重く、苦しい孤児院時代を経て、偶然の「あしながおじさん」との出会いから、教育を受けることで人生の喜びと希望を獲得してゆく。その孤児の先輩、ジュディの視点で物語は進行していく。

 英語版ナレーターはウガンダの若き女優エスタ・ナカムヤ。彼女自身も親を失くし、極貧の幼少期を過ごしている。子供ながら必死に稼いで家族を養わねばならなかった、いわばレインボーハウスの子供たちの先輩格。自らの過去と重ね合わせながら、包み込むような愛情を込めて語ってくれた。

 日本語版ナレーターは女優・紺野美沙子。彼女も25年来の「あしなが運動」支援者。天に召された母親が愛する我が子を見守るように、優しく子供たちを励ましてくれた。

ストーリーの主軸

 国連は「サブサハラ」と呼ばれるサハラ砂漠以南の49カ国を世界最貧地域と規定している。現在もアフリカにはエイズが蔓延している。「教育こそが貧困を救う最大の武器」と固く信じるタマちゃんは、「あしながおじさん」の種を今度はアフリカに植えて育てる“世界版あしなが運動”をスタートさせると心に決めた。世界中にいる潜在的な“あしながさん”を掘り起こし、親を失くして絶望の底に沈んでいる子供たちを支援していこうという途方もない計画だ。

 子供たち自らの手で今日という日をつかみ、明日を生きる力を与えたい。怒りを、祈りを、夢を、自分の言葉で語れ。歌え。踊れ。ぶつけろ。自分の思いが、自分の表現方法で、他人にしっかり伝わったとき、人は自分を束縛しているモノから自由になれる。その時、人は今日を脱ぎ捨て、明日に向かえるのだ。

 このことをアピールする音楽コンサートをやれば、世界のメディアが注目し、ひいては多くの人たちが関心を持ってくれるかもしれないとタマちゃんは考えた。目標はでっかい方がいい。そうだ、彼らをニューヨークはブロードウェイの舞台に立たせよう。子供たちの思いや願い、悩み、苦しみを世界中の人に知ってもらうのだ。そして、このプランの前に英国演劇界の巨匠が登場するや、実現へ向けて話は一気に加速してゆく。

 「あしなが」が支援するアフリカや日本の東北の子供たちが、歌やダンス、太鼓演奏の猛練習を重ね、ついには思いもしなかった念願の舞台に立つ。彼らの成長とその後の逞しい変化のプロセスを追いかけた4年間のストーリーが主軸となる。

テーマ曲は「シンプル・ギフト」

 アメリカのアパラチアに多く住むキリスト教ピューリタンの中でもとりわけ禁欲的な生き方で知られるシェーカー派の聖歌として書かれた「シンプル・ギフト」をテーマ曲にすえた。

 その「シンプル・ギフト」とはどんな意味か。

「家族との日常が何よりも大切だったと気がついた。」

東日本大震災のあと、被災者の多くはそう語っていた。ウガンダの子供たちの保護者も一様に同じことを言う。家族誰もが健康であること。水があること。毎日の食事にありつけること。平和であること。そういうことに気がつき、感謝の思いをもてること、それが天からの贈り物なのだと。

 そして、「シンプル・ギフト」にはもうひとつ重要なメッセージがある。

  自分は何のために生まれてきたのか。この世での本当の役割は何なのか。誰もがそのことを知りたいと願い、求め続けているのではないだろうか。

「自分のいるべき場所を見つけることが人生の真なる喜びなのだ。」と、この聖歌はつづる。

 悲しみを抱えているのは自分だけではない。この主役の子供たちは、他者を思うことで、大切なことに気づくことができた。これはアメリカ・ヴァッサー大学の学生たちもそうだった。ゴールに至るプロセスにおいて、それぞれの「シンプル・ギフト」に確信を得たかのように、人生の次なるステージに踏み出していく。

多くの思いが集まって完成

 長年テレビの世界に生きてきたので、物事の事象、撮影対象者に対してクールに眺めるクセはついているものの、この映像を何度見ても心が揺さぶられるのはなぜだろうと思う。それは登場人物たちの思いを共有し、彼らを通して自らの「シンプル・ギフト」とはなんだろうと思いを馳せるからかもしれない。
 これは単なる退屈な記録映画ではない。絶望の淵に立つ子供たちが、大きな目標をもったことで人生に希望を見つけ出し、夢を獲得していく物語で、まさに小説「あしながおじさん」の筋立てそのものだ。
 その「あしながおじさん」の種を受け取り、自らも交通事故で母親を亡くした男が日本を舞台に執念で展開してきた社会運動。最後にたどり着いたところが、アフリカの遺児の教育支援だったとは。半世紀にわたり、「教育こそすべて」とがむしゃらに突っ走ってきたひとりの日本人の無私の活動とそのパワーに、視聴者は圧倒されるのではないだろうか。
 愚直もそこまでいくと応援する人間が次々に現れる。ジョン・ケアードもその一人だ。
 映像が簡単に量産され消費されていく時代に、あえてドキュメンタリーという形でまとめたのは、映像のもつ力を信じるからである。今回日本発の作品だが日本語版と英語版を制作したのは、日本国内のみならず海外でのテレビ放送、そしてインターネットを通じて、1人でも多くの人にリーチし、応援者を増やせないかと考えたからだ。
 まずはこの作品がアフリカの若者たちに関心を持つきっかけになれば、そしてその先で支援の気持ちが芽生えてくれたら、嬉しい。
 そもそも今回の突拍子も無い計画は、タマちゃんの“大ボラ”構想を心底面白がる人々が世界中から続々と集まり実現している。そのこともまた作品に大きな力を添えてくれたと信じている。
文・篠田伸二(監督)

ABOUT MOVIE
シンプルギフト、それは天から与えられた贈り物。
教育こそすべて。
CAST & STAFF
悲しいのは、自分だけじゃないんだ。

ジョン・ケアード

日下マリア

マリンダ・リース&サマンサ・スミス

日本語版ナレーター 紺野美沙子 | 女優

パイアス | 2003年3月19日生まれ

佐藤三昭

小説「あしながおじさん」著者 ジーン・ウェブスター (1876-1916)

音楽 ジュスカ・グランペール〜高井博章&ひろせまこと | 作曲・演奏

アニータ | 2003年7月1日生まれ

伊藤健人

玉井義臣

音楽 中村由利子 | 作曲家・ピアニスト

シャロン | 2001年3月29日生まれ

クリスティーン・ハウエル

英語版ナレーター エスタ・ナカムヤ | ウガンダ人女優

監督 篠田伸二

演劇、ミュージカル、オペラなど常に複数のプロジェクトを抱え、世界中を飛び回る舞台演出家。これまでに30以上の古典や新作の演出を手掛けてきた。「レ・ミゼラブル」と「ニコラス・ニクルビー」それぞれで演劇界最高峰のトニー賞を受賞。世界中で数多くの賞を獲得しているカナダ出身英国在住の名匠。一方、20年ほど前からルワンダ内戦で難民としてウガンダに逃げ暮らす少女の支援を個人的に続けてきた。「玉井は大きな規模で支援事業をやっているが、自分もささやかにルワンダ少女の支援を行なってきた。この縁はごく自然なこと」と語り、玉井からの申し出に「天啓」とボランティアでコンサートづくりを快諾した。

中学卒業の大切な日の前日に東日本大震災が襲う。一家はバラバラ、連絡がつかなかった。数日たってようやく母と妹弟には会うことができたが、大好きだった父は津波にのまれ、1ヶ月半後に発見された。自分の誕生日の前日のことだった。父の同僚が高台から撮影していたビデオには、父の車が津波に向かって走る映像が残されていた。どうやら家族を案じて自宅へ向かっていたらしい。震災後は、自分と同じように身内を失くした人たちのためにも、とあしなが活動に積極的に参加してきた。絶望の淵から彼女が獲得したのは、思いがけないシンプルギフトだった…。

ヴァッサー大学生で、クリスティーン先生の教え子。三ヶ国の若者が一堂に会してコンサートを行うというユニークなプロジェクトに大学内でアシスタント公募があり、希望者殺到の中、選ばれた優秀かつ積極性のある二人。裕福な育ちの二人はウガンダのエイズ遺児たちの極貧生活を目の当たりにして絶句する。最後に彼女らが獲得したシンプルギフトとは。人生が思いがけない方向に転化してゆく…。

タマちゃんとの付き合いは25年になる。あしなが運動をニュース化するメディア展開を得意としている玉井が新たな試みを行うときは、いつもメディアの前に立ってきた。あしなが育英会を象徴する街頭募金、Pウォークなどの現場には玉井とともに何度も立ち、支援を訴えてきた。東日本大震災の後、宮城閖上地区、岩手陸前高田、福島の被災者が多く疎開する会津若松を、あしなが育英会とともに「東北応援公演」として廻った。

1980年、NHK連続テレビ小説「虹を織る」でヒロインを演じる。その後、女優として活躍するかたわら、1998年国連開発計画(UNDP)親善大使に任命され、国際協力の分野でも活動中。2010年秋から「紺野美沙子の朗読座」を主宰。

2006年、まだ母のお腹の中にいるときに父はエイズで亡くなった。その後、生後8か月で母もエイズで亡くなったため、両親の記憶が全くない。一人っ子だったパイアスは伯母アネットに引き取られ、それ以降、伯母さんを実の母だと信じていた。一家は敬虔なカトリック信者で、貧困を根底から支えているのが信仰だった。伯母アネットはパイアスには司祭になって欲しいと願っている。この経験を通じて彼は、「最初ダンスが何の役に立つのかと思っていたが、今は全てのことに意味があることに気づいた」という。以来、成績はいつもクラスのトップ。将来の夢に向かって、毎日勉強が楽しくてたまらない。

東北人の心を通奏低音に敷いた音楽活動をする作曲家、音楽指導の第一人者。東北人の魂を伝える演奏、パフォーマンスをプロデュースすることに定評がある。今回の東日本大震災被災地の子どもたちで編成された日本チームに提供された楽曲にも東北人のメッセージが強く込められ、聴衆の心を揺さぶった。和太鼓アンサンブルのジャンルにおいての育成団体、楽曲提供団体は、200以上を数える。

アメリカ・ニューヨーク州生まれの女性小説家。由緒ある家系の出身で、ヴァッサー大学近郊で生まれ育った。1897年、まだ大学が女性に門戸を広く開放していない時代、ヴァッサー大学に入学。1891年に父を自殺で亡くした。父がいないことは大きな障壁ではあったが、母が人権の重要性、社会貢献の精神を彼女に伝え続けており、その想いを引き継いで強く生きてきた。36歳のとき、大学での経験や孤児院の子供たちと触れ合った実体験をもとにして書かれたのが、「あしながおじさん」である。当時、この物語は世界中で様々な言語に翻訳され、ヒットした。1915年に結婚、翌年に女児を出産するが、その二日後、産褥熱により死去。わずか39歳という短い生涯だった。

「この映画は、人間愛に満ちていて、国境を越えた人と人との繋がりの素晴らしさと希望に溢れています。今回、音源制作としてこの映画に関われたことを誇りに思うと同時に、自分自身の生き方を見つめ直すきっかけにもなりました。ありがとう、あしながおじさん!」

PROFILE ● ギターとバイオリンの実力派デュオ。ジプシースイングJazz、タンゴ、スパニッシュ、ラテン、クラシックのエッセンスを内包したサウンドが魅力。テレビ、CM、ドラマ挿入曲、ニュースやドキュメンタリーのテーマ曲など多方面で活躍。桜の保全活動や日本文化を守る活動が旗印のDaiwa Sakura Aid コンサートも全国で展開中。

生後2週間で父はエイズで亡くなった。一緒に楽しく過ごした思い出もない。母は髪結いの仕事をしており、元気な時はいつも髪をきれいに編んでくれた。しかし、10歳の時、唯一の家族だった母もエイズで亡くなった。アニータには亡くなった父が建てた家が残されたが、葬式が終わると、その家さえも親戚によってはぎ取られた。そんな時、母の友人夫婦が手を差し伸べ、引き取ってくれた。「ダンスをしていると辛かった過去も忘れられる。」彼女を精神的に支えていたのがダンスだった。そんな彼女の将来の夢は医者になること。「もし自分が医者だったらママを助けられたかもしれない」。彼女は今、大いなる希望を抱いて自らの夢に向かって走り始めている。

震災当日、自分は熱中するバンド活動の真っ最中で仙台のライブハウスにいた。まさか自分の家族が津波に巻き込まれ、自宅も流されているとは思いもしなかった。最愛の母親、可愛がっていた年の離れた弟、それに祖父母の4人を失った。津波に破壊された自宅に戻ると、弟が大好きだった小さな青い鯉のぼりが泥の中から見つかった。鎮魂の思いを込めて泥の庭に掲げると、それがメディアに取り上げられ、全国から青い鯉のぼりが続々届けられた。それは彼ら被災者を応援するエールだった。どん底まで落ち込んでいた健人の思いはそこから一変する…。

1935年生まれ。1963年、母親を交通事故で失ったことを契機に「交通評論家」としての活動を開始。また、妻も20代で脊椎ガンにて死別。これらふたつの「死」が「あしなが運動」の原点となる。1968年に交通遺児を励ます街頭募金を開始して以来約50年、親を亡くして貧困に陥る青少年10万人に教育支援を行なってきた。街頭募金などの募金額が1100億円になり、政府などの援助はゼロのNGOである。21世紀に入り、アフリカ大陸の絶望的貧困削減を目指し、優秀な遺児を各国に留学させニューリーダーに育成して国づくりをする百年構想をすすめている。

「この作品の音楽を依頼された時、とても大きな役目に、背筋を正して臨みました。親を亡くした子供たちの想像を超えた過酷な状況、ここに音楽が添えられるだろうか。でも子供たちがそれぞれの場所で頑張っている姿と、彼らが歌うこの作品のテーマ的存在の「Simple Gifts」が音楽制作へ向けて温度を上げてくれたのです。音を作る立場で、今居る場所でできることで役に立つのなら、それこそが喜びと感じました。この作品の楽曲は全て、子供たちとそれを支える素晴らしい方々への賛美です。」

PROFILE ● ニューエイジミュージックの代表的なメロディーメーカー。サントラやユニットなど40枚を超えるアルバムを国内外でリリース。ドラマ、映画(金子修介監督/「1999年の夏休み」「百年の時計」)、アニメ(宮崎駿監督/三鷹の森ジブリ美術館短編アニメーション「星をかった日」)ほか、様々な映像作品に楽曲を提供している。

両親はエイズで亡くなり、全く覚えていない。家族全員で15人、狭い2間で暮らしている。マーガレット伯母さんが一家の大黒柱、バナナ売りで家族15人を養っていた。一番年長のシャロンが炊事、洗濯、水汲みから掃除まで、家事の一切を取り仕切る。マーガレット伯母さんは健康状態が優れず、時折、シャロンが代わりにバナナ売りの現場に立っていた。伯母さんは、「自分がいつ死んでも商売に支障がないように」と彼女に商売の一切を教えようと努めていた。しかし、伯母さんの体調が急変。現金収入は絶たれ、一家の生活はさらに困窮してゆく。そして家族は…。

2003年から音楽理論、合唱を教えるヴァッサー大学准教授。その真摯な指導ぶりと人柄はウガンダキッズの心を捉えただけでなく、ヴァッサー大学本学学生からの人気も絶大。ヴァッサー大学のコーラスは一大学のクラブ活動の域を超えて、セミプロフェッショナルな文化活動のレベルにあり、米国内のみならず、ヨーロッパ各国の名だたるコンサートホールでステージ活動が展開されており、その主要ディレクターとして活躍している。

父のことは何も知らない。生まれて気がついた頃にはもうこの世にいなかった。母と女ばかりの5人姉妹の3番目。家には幼少の頃から働き手がおらず、極貧の中で生きてきた。10歳で始めたアイスクリーム売りを皮切りに、13歳でサッカー賭博の仲介人の仕事にありつき、家計の全てを必死に支えてきた。今回の音楽コンサート「世界がわが家」の振付師グリフィンとの出会いが人生を変えた。ウガンダの恵まれない子供たちの支援活動を行なっている彼が「あしながおじさん」になってくれたことで大学進学も叶い、演劇パフォーマンスを学ぶことができた。今では女優の卵として活躍が始まっている。将来は、貧しい中、懸命に生きているウガンダの少年少女らを勇気づけられるような仕事もしていきたいと願っている。

1961年生まれ。上智大学外国語学部ポルトガル語学科卒業。1983年から1年間、ブラジル・サンパウロの企業にインターン留学。その留学制度を玉井義臣が創設・推進していたことから、大学卒業後も関係が続き、彼の「あしなが」運動に長年関わってきた。1985年TBS入社。ディレクター、プロデューサーとして、報道、ドキュメンタリー番組を長年創ってきた。また、文化事業イベントのプロデュース、デジタルのストラテジック・プランニング、プロ野球球団横浜ベイスターズにて広報部長、番組の宣伝プロデュースなどを担ってきた。現在は独立し、舞台演出、映像制作などを行うが、「Daddy Long Legs〜あしながおじさん」は初の長編映画作品。

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映画『Daddy Long Legs〜あしながおじさん〜』では

サポーターのみなさまを募集いたします。

映画『Daddy Long Legs〜あしながおじさん〜』では、3月1日からクラウドファンディングを開始する予定です。

この作品を多くの国内外の方へ届けたい。そのためにまず劇場公開を目指します。

クラウドファンディングで得た資金で劇場公開し、多くの方に届ける第1歩としたいと思います。

スタート時には、公式ホームページ、公式Facebookなどで告知し、

劇場公開に向けての行程をレポートしていきます。

ご期待ください!

監督/プロデューサー:篠田伸二 助監督&翻訳:パーキンソン佳代子 撮影:窪田裕之 構成:柴崎明久 梶本恵美

編集:平野晃司 オフライン編集:加那原淳成 映像技術:よしだ裕二 パラパラ漫画:アトムストーリー スチール:渋谷敦志

音楽:中村由利子/ジュスカ・グランペール

2017年 日本映画/原題「Daddy Long Legs」/上映時間90分

製作:2s Inc.

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